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谷の斜面に立つ別荘。自然や外の世界を意識し、都市とは違う時間を過ごせる場所をつくりました。

3つの部分から成っています。
a.浮床:居間兼就寝スペースの広間。宙に浮いています。
b.斜面:地形を露出した空間。一部は、コンクリートの階段になっています。土の表面は、三和土を混ぜ、湿気を防ぎます。
c.段床:斜面に合わせて、階段状に床をつくった部分です。水回りを配置しています。

厳しい予算のため、床を設ける代わりに、土の斜面を室内に取り込み、利用しています。ふつうの家とは違い、地形が建築の一部です。

建物は谷を向いていますが、柱梁は、東西南北軸上に配列し、地球の大きな軸、方位を意識します。

段床には小屋根を掛け、家の中に家があるように演出しました。外で使う素材で間仕切りや小屋根を仕上げ、室内なのに、屋外の雰囲気をつくり出します。

そういう仕掛けが別荘に個性と広がりを与えます。

実施設計を終えて、坪35万円の工事見積が出たが、施主の予算には及ばず、中止となりました

 

茨城県鉾田市大竹海岸

延床面積 100 m2

構造設計 佐野建築構造設計事務所

 

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