キャンディの古寺-2:ランカティラカ寺院(キャンディ、スリランカ)

ガダラデニヤ寺院から1キロほど南に下ると、ランカティラカ寺院に着きます。ここも岩山の上につくられた寺院です。現在の門前は、実は裏門で、本来は、崖となる反対側が正門のようです。

寺院は、裏門から正門に向かう下り斜面に立っています。1344年創建。煉瓦造で、元々は4階建てでしたが、後に、3階建てとなりました。柱型と、16頭の象が顔を出した白い外壁が、赤い瓦屋根で3層に区切られ、雨から守られています。

元々は、4階は、中央に大きなストゥーパが、四方に小さなストゥーパが置かれていたというから、ガダラデニヤ寺院のお堂の一つに似ていたのかもしれません。それが朽ち、やがて、保護のため、屋根に替わったようです。屋根がなければ、もっと強い建築になっていたでしょうが、スリランカでふつうに使われている赤瓦が、見慣れた家々の風景とつなぎ、強さを和らげます。壮麗でありながら、溶け込んでいるそのバランスが、魅力的です。

寺に入ると、僧が案内に立ち、神様の祀られた祠の鍵を一つずつ開けてくれます。先ずは、裏側から。中に進むと、外壁沿いが回廊となっています。外からは想像が付きませんでしたが、中から見る外壁は洞窟のようです。上に行くに従って煉瓦が迫り出し、ドームになっています。回廊の内側は、積み上げた煉瓦を、白い石膏で塗り上げ、神殿風です。

正面を除く3方は中央に1個所、正面には両袖に2個所、壁をくりぬいた細い祠が設けられ、ヒンドゥー教の神々が祀られています。一部は、ヒンドゥー教起源の仏教の神々とつながりがあるとしても、象の頭を持ったガネーシャ神(仏教での歓喜天)のように、姿かたちはまだまだヒンドゥー教そのものです。

回廊から直接は正面に回れず、一度外に出ます。アーチ状の大きなポーチを通って、入って行くと、両脇に侍像を従えて、狭い部屋の正面に、神々しい仏陀の座像が置かれていました。仏陀の後背には怖いぐらいにリアルな浮彫の神々が重なり、天井には、曼荼羅のような画が描かれています。どれもが、金地に赤を組み合わせ、内も外も白い建築の中で、ここが特別な場所であることを伝えます。

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交通
キャンディ中心部から車で小1時間

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参考文献
Buddhist Monastic Architecture in Sri Lanka (A. Senneviratna + Benjamin Polk, Abhinav Publications, 1992)

Upload 2007.12

Update 2010.06

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Photo by Daigo Ishii