オスロの歴史的ホテル-1:
グランドホテル
(オスロ、ノルウェー)

こういうのを、すごいホテルというのでしょうか。

オスロ駅からダウンタウンの目抜き通り、カールヨハン通りを王宮に向かって上がると、やがて右手に、時計台を中央にいただいたグランドホテルが現れます。正面は、王宮まで続く公園に開き、左手には、国会議事堂。都心としては、抜群の立地です。

そして、このホテルの名を高らしめているのが、ノーベル平和賞の受賞者が宿泊するという伝統。名実ともに、オスロ、いやいや、ノルウェーを代表するホテルです。

指定したのは、歴史的なウィングの、オリジナルの雰囲気を残す部屋。通された部屋は、バルコニーから、公園を見下ろし、ビルのスカイラインの向こうには、オスロ市庁舎も顔を覗かせていました。

グランド・カフェとサロン、階段室以外は、昔の雰囲気はあまり残っていないという話でしたし、取り立てて特別なインテリアではありませんが、ふっと感じたのは、パリのアパルトマン。正直言えば、パリのアパルトマンに滞在したことはないので、あくまでも想像ですが、少し裏びれた雰囲気、嫌いではありません。

ところが、夜半、暖房を入れようとしたら、うんともすんとも言いません。まあいいかと我慢していましたが、さすがに風呂に入るには寒かったので(一応、真冬です)、受付に電話しました。でも、待てど暮らせど誰も来ず、しびれを切らせて再び電話。やって来たボーイでは解決できず、専門スタッフも出動したものの、結局、どうにもなりません。ということで、夜更けのお引っ越し。

そして、二番目の部屋。暖房も動き、風呂に入れると思ったのも束の間、奇妙なことに気付きました。

まず、ゴミ箱にゴミが残っていたこと。トイレの便座を上げると、誰かが使った紙が、水の中に浮いていました。そして、湯沸かしポットを開けると、三分の一ぐらい、水が残っています。ベッドの脇の二枚の額の一つは、斜めに掛けられ、もう一つは、額の中で、絵がずり落ちていました。

ほんの少し前まで、誰かがいたというか、密会でもしたような痕跡が至るところに残り、奇妙というか、少し気味の悪い部屋でした。でも、もう11時。またドタバタするには疲れ、コンシェルジュ宛てにメールを送っておきました。でも、結局、翌日、返事は来ず、チェックアウトの際にも一言もなし。これはないんではないかと思って、経営元のリカホテルにも送りましたが、なしのつぶて。ノーベル賞でも取らない限り、対応してくれないのかもしれません。

不満は他にもあって、スカンジナビアのホテルの例に洩れず、朝食のビュッフェは貧弱ですが、その中でも一流ホテルとしては、パンのバラエティーが見劣りすること。ノルウェーを代表するホテルとしては、もうちょっと頑張ってほしいところ。ただし、場所は、名高いグランド・カフェです。

唯一お薦めなのが、街を見下ろすスパエリア。都心でこの気持ちよさは、なかなかありません。ただし、週末は早仕舞いなので、朝いちばんで楽しもうと行ったところ、サウナは涼しく、シャワーのお湯は出ませんでした。

ねっ、すごいホテルでしょう。

余談
後で知りましたが、時計台の部分が、3階建てのスイートのようです。これは、ちょっとおもしろそう。

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交通
オスロ中央駅から徒歩10分。

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グランドホテル(1874)

        Photo by Daigo Ishii