トゥームストーンの街並 - 1
(トゥームストーン、アリゾナ、アメリカ合衆国)

西部劇の名作映画「OK牧場の決斗」と、それを現代流に再解釈したという、同じくアメリカ映画「トゥームストーン」をご覧になったことがありますか?。どちらも、アリゾナ州南部の町トゥームストーンを舞台にした映画です。残念ながら、僕は見ていません。

砂漠に囲まれた町トゥームストーンが、歴史に登場するのは、19世紀後半。鉱山師のEd Schieffelinによって創建されました。名前の由来は、インディアンに囲まれた地で、彼が発見する唯一の石は墓石Tombstoneになるだろうと、兵士に言われたことにちなむそうです。

Edの発見した銀鉱脈の発見で、最大で2万人が住むほどに、町は栄え、アリゾナで最初のプールから、アイススケートリンクまであったほど。一方で、繁栄に吸い寄せられるように集まった荒くれ者が、映画の題材となった決闘を初めとする事件を巻き起こしました。

鉱山の衰退とともに、町もすたれますが、それが幸いして、開拓時代の辺境の街並を残す町として、国指定歴史地区となり、今では、年間50万人近くの観光客を集めるそうです。

車両通行の禁止されたメインストリートの両側には、アーケードの付いた街並が続きます。

外壁は、土をこねてブロックにしたものを積み重ねるアドベ造。そこに木造の屋根が掛かります。一般的な仕上は、アドベにプラスター塗りですが、中には、石積と見まがう外壁もあります。試しに叩くと、コンコンと乾いた音が返ります。正体は、アドベの表面に石積み風に打ち出した鉄板を張り付けたもの。

いずれにしろ、ローコストなつくりが、辺境の持ち味で、可愛らしくても、ずば抜けているものは、ほとんどありません。インテリアも同じで、細工を凝らした酒場のカウンターを除けば、ほんとうに単純な箱。

結局、街が熟成し、富が蓄積され、建物のデザインが、新しく、より洗練されたものへと更新される前に、トゥームストーンは、あっという間に衰退して、そのままフリーズドライされてしまったのです。

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交通
ツーソンから車で1時間半。ツーソンからの公共交通機関はないようです。

リンク
CIty of Tombstone
Tombstone Web - Tombstone Arizona Tourist Information
NPS - Tombstone Historic District

宿泊施設のリスト
Best Western Tombstone
Holiday Inn Express
Larian Motel
Tombstone Motel

Marie's Engaging B & B
Silver Nugget B & B
Stampede B & B
Tombstone Bordello B & B
旅行の際に調べた情報であり、評価については、各人でご確認下さい。

参考文献
Tombstone Web - Tombstone Arizona Tourist Information
Wikipedia

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トゥームストーンの街並

        Photo by Daigo Ishii