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間口の狭い南北に長い敷地に立つ住宅。建て込んだ住宅街に立つため、東西面に大きな開口部を設けることができず、南北に大きな窓を設けています。

車2台を置くために2階部分が張り出しています。

玄関から2階の居間まで、長いアプローチを設定したため、訪れた者は、実際以上に家を大きく感じることになります。

2階は、3.3mの高い天井高を確保し、南北の大きな窓から空が見え、広々とした雰囲気が室内に持ち込まれます。

 

所在地 東京都目黒区

延床面積 98.9 m2 (29.9坪)  

構造設計 大賀建築構造設計事務所

設備設計 明野設備研究所

施工   白石工務店

 

掲載誌、書籍
2004.07. Lives平成16年4月号

外観。周囲の家は3階建てだが、この家では、2階の天井高を3.3mにすることで、高さのある2階建てとなり、落ちくぼんだ印象を与えない。

模型。居住条件のよい2階を大きく取り、1階の大きさとの差の部分が、駐車場となっている。

模型。大きく張り出した2階の内部は、天井高の高いLDK。

外観。2階は、5m張り出している。間口の狭い敷地に車を2台置きたいという、クライアントの要望から、壁をつくらず、鉄骨で持ち出している。

外観。2階は道路際まで張り出していて、前面にテラスも付いているので、道路かは、2階室内は見えない。

外観の夕景。2階が張り出し、その下の1階部分は、駐車場となっている。外壁は、断熱材を充填したガルバリウム鋼板パネル。

(左)1階玄関から廊下を見る。(右)廊下から玄関方向を見る。2階の浮き床の隙間越しに、2階の居間を望む。床面積は大きくないが、玄関から2階の居間までのアプローチを長く取ることで、実際以上に家を大きく感じさせるようにした。玄関からまっすぐ進んだ廊下は、奥の庭に突き当たると、90度折れて、庭に沿ってしばらく進む。

(左)庭沿いの廊下とその突き当たりの階段を見る。廊下の左手には、庭に張り出した洗面台、右手は、高い窓を持つ浴室。(右)2階へ上がる階段を見る。奥の庭に沿った廊下から、再度90度折れて上っていく。

階段から2階を見る。1階各室の欄間のガラス窓を通して、道路側まで視線が通り、採光条件の悪い、1階の中央部にも、光が入って来る。

2階のLDK。外壁の断熱材充填した金属パネルが室内の仕上げとなっている。

2階のLDK。天井高は3.3m。南と北に大きな窓があり、室内からは2つの方向に空をみることができる。

2階のLDK。南北の風のながれに沿って窓があるため、夏には、風の流れが生まれ、自然の風で涼しく生活することができる。全艶塗装の天井に風景が映り、天井がいっそう高く感じられる。