台北Cool - 2(台北、台湾)

新しいものと古いもの、高いものと低いもの、金の掛かる場所と安い場所、速いスピードと遅いスピード、早い朝と遅い夜、ローテクとハイテク、そういう、街を構成するものの振幅の広いことが、台北の魅力です。そういうところは、東京に似ているし、そういう落差が、めりはりなく、街全体に広がっていることに掛けては東京以上かもしれません。

そんな台北を居心地いいと感じるのは、どこに行っても人の気配が濃いこと、ものや場所がきちんと使われていること、そして、雑然といろいろなものが混ざり合っているが、不思議に街の掃除は行き届き、人の動きや混雑にもどこかしら秩序があって、猥雑というよりは、清々しさを感じるからでしょうか。

近代建築の間に牛詰めに押し込まれた、小さな古ぼけた寺院も、保存の対象というよりは、今でも住民の信仰の場として、老若男女が入れ替わり立ち替わり参詣に訪れ、線香の煙が絶えず、古いなりに、きちんと保たれ、零落した感じはありません。

外壁の汚れた築数十年のアパートでさえ、家毎に突き出したベランダのデザインのバラエティーを見ていると、匿名でも無名でもない一人一人異なる人々が、台北で一所懸命暮らしていることを、活き活きと伝えます。

しかし、忘れてならないのは、ここは、世界でも有数の技術大国の首都であるということ。都市圏人口800万人。こんな大都会、ありそうで、なかなかない。

写真解説

街並:左上から、圓山駅付近、圓山駅付近、双連駅付近、廸化街付近、士林付近、民生西路、士林付近、士林夜市、双連駅付近、龍山寺付近、西門付近

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Photo by Daigo Ishii