ストックホルムの中心街から地下鉄に乗って15分ほど。駅を下りてすぐに、森の墓地の入口があります。
グンナー・アスプルンドのつくった墓地で、豊かなランドスケープの中に、彼と協力者シーグルド・レヴェレンツの建築が点在しています。
モダニズムにつながりながらも、モダニズムが切り捨てた場所性、ランドスケープ、自然との関係に関する秀逸な解釈にあふれ、モダニズムが一巡した今の時代には、かえって示唆するところの多い作品です。
散策しないと、ここの魅力は分かりません。オープンな場所とクローズドな場所、芝生と森のバランス、日向と日陰、緩やかなアップダウンなど、さまざまな対比やリズムを通して、視覚から五感、身体までが活き活きとして来ます。
芝生のスロープに立つ十字架の有名なカットを見慣れていたせいか、キリスト教徒の墓地と思い込んでいましたが、職員の説明では、すべての宗教に開かれ、室内の十字架は、宗派に合わせて取り外し可能です。
自然のメタファーにあふれ、柔らかく穏やかなアスプルンドの建築に比べ、レヴェレンツの会堂は古典主義の厳格な雰囲気を持っていますが、カトリック信者は劇的なレヴェレンツの会堂を選ぶそうです。
交通
Stockholm中心街から地下鉄15分のSkogskyrkongarden駅で下車。
リンク
森の墓地
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