チェスキー・クルムロフの街並
(チェスキー・クルムロフ、チェコ)
ヨーロッパに行くと、交通の幹線から外れた場所にあり、産業も栄えていないのに、都市としての格を、今なお、しっかりと保っている町を目にします。昔から、都市ごとの自治権が確立していたことと関係するのでしょうか。そういう例を見ると、日本の地方都市との差は何なのだろうか、いつも考えてしまいます。
チェスキークルムロフもそんな都市の一つです。プラハとリンツを結ぶ幹線鉄道から分岐した支線に乗ること1時間、山奥の終点に位置しています。旧市街は、世界遺産に指定され、静かで落ち着いた町です。
この町の魅力は、ヨーロッパの小都市の持つ要素がコンパクトにまとめられているところであり、ヨーロッパの小都市を容易に体験できるところであります。市門を入ると、城があり、古い街並が広がり、川が流れ、橋が掛かり、広場を中心に、車の入りこみにくい網の目の街路がアップダウンし、そして、町全体が、歩いて回れる程度の大きさであること。
>一つ一つの建物は、規模が小さい上に、石積みの重々しいファサードが少なく、スグラフィットというだまし絵技法や、壁絵など、可愛らしいデザインで仕上げられています。それが、この町のヒューマンスケールな感覚に寄与しています。
交通
Pragueから鉄道で4時間
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2004.01 日本語版+英語版
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