再開発地区につくられた地中の共同溝に出入りするための小さな出入口。
車が路上駐車するように、この小屋も歩道に駐車(駐小屋)しているかのようにデザインしました。
この建築よりはるかにスケールの巨大なビルに合わせるのではなく、スケールが似ていて、街にあふれている、駐車している車のスケールに併せています。デザインの方法も、車のデザインを意識して、景観的なつながりをつくろうとしました。
歩道を通る人々は、建築であることを意識しなくなって行きます。路上に駐車している車を誰も意識しないのと似ています。
所在地 東京都立川市
延床面積 5.38 m2
構造 鉄骨造1階建
施工 モノ工房
ビルの谷間に埋もれるように立つ。車が路上駐車するように、この小屋も歩道に駐車(駐小屋)しているかのようにデザインした。
外観は、車と同じように、胴部、窓部、屋根部の3つに分かれ、車に使うシルバー色に近い印象のアルミ材を使った。
警察より、交差点の視認性を確保するために、視線の高さをガラスにしてほしいという要請があり、それに応えた形でもある。
歩道を通る人々に、建築であることを意識させないようにつくっている。路上に駐車している車を誰も意識しないのと似ている。
各面の胴部の仕上は、次の面に回り込むようになっている。面ごとの印象が弱まり、建築自体の印象を弱めるようにという配慮である。
室内の様子。トップライトから明るい光が入って来る。