たくさんの蔵書を持つ住宅。
家の仕上を3つの色に分けるというルールを設定しました。白:家の骨格、黒:家を支える補助的な部品、青:本棚。
ルールが家のインテリアを自動的に決定するため、3色の偶然のコンビネーションで、思い掛けない空間が出現します。
書庫は、2つの部屋を結ぶつなぎ空間となっており、トップライトからの光がグレーチングの床経由で、1階に落ちて行きます。
1、2階とも、建具は、折戸、引戸で、開け放つと、すべての部屋がひとつながりとなります。
所在地 東京都三鷹市
延床面積 130.32 m2
構造 鉄筋コンクリート造2階建
構造設計 佐野建築構造設計事務所
設計協力 加藤弘行
施工 武蔵野建設工業
展覧会・芸術祭
2002.10-2004.05 45under45 45歳以下の日本の若手建築家展(ヨーロッパ巡回 - 埼玉県立近代美術館、埼玉、日本)
掲載誌、書籍
1997.04. 新建築住宅特集平成9年4月号
1997.09. 室内9月号
1999.03. インテリアコーディネートガイドブック「収納と空間構成」
2001.09. Housing平成13年9月号
2002.04. Actus Style Book vol.7
2002.10. 45under45展覧会カタログ
2003.08. 建築MAP東京2
2005.02. Brio平成17年2月号
2005.05. Mono平成17年5月号
2006.07. 2000 Architects (Image, オーストラリア)
2006.10. New Houses (HarperDesign, USA)
2006.10. Interni & Decor (Mincom, 韓国)
2008.02. Contemporary Color Design(daab, ドイツ)
2008.05. Architects, Designer 07(Art Index, ロシア)
ウェブマガジン
2010.04. e-architect
2010.06. Architecture News Plus
2010.12. architizer
2階個室Aから、書庫とその向こうの個室B、道路際の書庫を望む。 本棚は青に塗られ、本の重々しさから解放される。撮影:新建築写真部。
2階の個室Aを見る。重層的に空間を利用することで、限られた面積を補っている。上部の浮き床がロフトになり、床下は、逆梁による床下収納。
2階の個室Aを見る。左手が書庫で、折戸で仕切れる。折戸を開けると、書庫のトップライトからの光が明るく入って来る。
2階の個室Aを見る。
(左)2階の個室B。書庫からの光が明るく入って来る。(右)書庫。2つの部屋を結ぶつなぎ空間であり、折戸を開けると、2階が1室空間となる。
2階の書庫の床のFRPグレーチングの様子。このグレーチングを通して、光が、1階に伝わる。
2階の個室と書庫の間の折戸は、開閉できる。閉じると、各スペースは、独立性の高い空間になる。
2階の個室と書庫の間の折戸を開いた状態。開くと書庫と個室がつながり、2階全体が、一つながりの空間となる。
この家のルールである、白、黒、青の3色のコンビネーションの様子。3つの色の重なりが偶発的に現れる。
この家のルールである、白、黒、青の3色のコンビネーションの様子。
この家のルールである、白、黒、青の3色のコンビネーションの様子。本棚の青い色。
1階玄関は、南の庭と北の駐車スペースを結ぶ土間となる。外に出ることなく、2つの屋外空間を行き来し、屋外が室内空間の延長のようになる。
1階玄関。2階のグレーチングの床経由で、トップライトおよび道路側の大窓から、光が落ち、風が通る。
2階のグレーチングの床経由で、トップライトおよび道路側の大窓から、1階玄関に光が落ち、風が通る。
1階のLDK町の中に位置するため、採光条件はよくありませんが、2階書庫のグレーチング床経由で、トップライトからの明るい光が落ちて来る。
1階の和室。
道路に面した外観。1階は道路に近いので、窓を設けず、プライバシーを確保できる2階の高さに大きな窓を設けている。
道路に面した外観。道路側壁面の位置は、住宅地の平均的な壁面線の位置に合わせている。